紙と粘土が動くクレイアニメ風アクションゲーム
WhyKevは2025年5月28日に、子どもの頃に夢中で遊んだ“紙と粘土”のおもちゃが、そのまま動き出したら…? そんなワクワクを本気で形にしたようなアクションゲーム「PaperKlay」をリリースする。


「紙」と「粘土」が動き出す!? 唯一無二のクラフトアートスタイル
まず注目したいのは、なんといってもビジュアルのインパクト!
『PaperKlay』のキャラクターや背景は、あたかも紙細工や粘土細工で作られたような質感を持ち、動きもストップモーション風にちょっとぎこちない。
でも、それが逆にリアル。
まるで、手作業で作られたジオラマの中を操作しているかのような臨場感があり、遊びながら“懐かしさ”と“新しさ”が交差する感覚にハマる。
この手作り感は、近年流行の“ナチュラルアート”系インディーゲームの中でも、頭ひとつ抜けた存在感を放っている。


不思議でちょっと不器用? クセになる操作感と物理演出
『PaperKlay』のもう一つの魅力は、あえて“完璧でない”操作感。
キャラクターはフワッとジャンプしたり、ドタドタと転がったりと、少し予測のつかない物理挙動で動く。
最初は「ちょっと動かしづらい?」と思ってしまうかもしれないが、慣れてくるとこの“あやうさ”がクセになってくる。
実際、ジャンプのタイミングや角度を工夫しながら、粘土ボディを器用に転がしてゴールを目指す感覚は、自分の“指先の感覚”を信じるアクションそのもの。
ステージ構成も“これ、本当に飛べるの!?”というギリギリ感を攻めてくるので、プレイヤーの想像力と忍耐力が試される。


想像力をくすぐる!クラフト感満点のステージデザイン
『PaperKlay』のステージは、紙コップや輪ゴム、画鋲など、日常の文房具や手芸道具を巨大なオブジェに見立てた構成がユニーク。
たとえば、切り絵の橋を渡ったり、積み木を登ったり、セロハンテープのリフトで空中移動したり…。
これらがただの“装飾”ではなく、ゲームプレイのギミックとして機能しているのが面白いところ。
「ここをどうやって進むんだ?」と悩んで、アイデアがひらめいたときの快感はひとしお!
まさに、“子どもの創造力がそのままゲームになった”ような体験が味わえる。


ゆるくて奥深い、カジュアルだけど挑戦しがいのある一作!
ビジュアルがかわいらしく、全体のトーンもほんわかしているため、一見すると「お子様向け?」と思うかもしれないが…
実はけっこう手ごたえのあるアクションゲームに仕上がっている。
とくに後半のステージになると、動くギミックやジャンプの精度が問われる仕掛けが増えてきて、何度もチャレンジが必要になる場面も。
でも、それが理不尽でなく、プレイヤーの成長と工夫に応えてくれる設計になっているのが素晴らしい。
「気軽に遊べるけど、奥は深い」――そんなゲーム体験を求めている人にはピッタリの一本だ。

