左に進むだけでおなじみの最恐ゲームの最新作
Vaka Game Magazine、ImCyanは2025年4月18日に、左に進むだけで恐怖の物語が展開していくホラーゲームのシリーズ最新作「つぐのひ -彁名縛りの部屋-」をリリース。
新社会人の女の子が引越しをしたアパートが呪われている?
大家が持ってきている回覧板には幽霊文字が記入されていて、そこから部屋の中で恐ろしい異変が起き始める。
呪いの正体は?
呪いを解く方法とは?
あそビットの完全攻略・実況動画
つぐのひ -彁名縛りの部屋-の感想・総評(ネタバレ有)
つぐのひの全シリーズをプレイしてきたが、今作は「幽霊文字」というものがキーとなる呪いのお話。
本作品は歩く長さはそこまで長くないが、物語の奥が深い。
インターバルで出現する画像にすら、伏線が散りばめられていて、シナリオライティングのかなりのこだわりを感じる。
現れる異変や「幽霊文字」、細部に至るまで何か意味を成しているのではないかという推測を働かせたりする面白さがある。
オカルト的な心霊要素のジャンプスケアがあって、ビクッとする怖さがあるのと、味方なのか敵なのかという恐怖など、様々な恐怖の要素が入り混じって面白い。
幽霊のグラフィックも絶妙に怖い。
たいがい救いのないシナリオのシリーズだが、本作品はしっかりと最後に報われるエンディングも用意されている。
ただ、こうまで理不尽に感じる呪いは久々だ。
ゲーム性 | |
操作性 | |
難易度 | |
グラフィック | |
恐怖度 | |
総合評価 |
つぐのひ -彁名縛りの部屋-の考察
幽霊文字とは、辞書に掲載されていないのに、文字コード上には存在している漢字のこと。
読み方や意味が不明な文字も含まれる。
これは、辞書に載っているが実用例のない「幽霊語」をもじって呼ばれている。
あくまでオカルト的な「幽霊」ではなく、比喩的な表現としての「幽霊」というわけだが、本作品はオカルトと結びつけて呪いと直結をさせている。
大家さんの苗字は𡚴原。
「𡚴」という文字は「妛」の誤字として生まれた幽霊文字とされている。
子供の頃に漢字の練習をしていたときに誤って書いてしまった「妛」。
それによって、このゲームで言うのであれば「そんなことで」理不尽に呪いが完成し、異界の扉が開き、幽霊が家の中から続々と出てきてしまった。
大家さんが貸し出したアパートがまさにその家。
そして住む人住む人がその呪いによって殺害される。
ゲーム内に出てくるイラストから推測すると、「生贄」のような形でその遺体や髑髏が「彼ら」の養分となってしまっているのかもしれない。
大家さんと大家さんの家を媒介・仲介して、生贄をどんどんと呼びこませる。
主人公もまた引き寄せられた被害者なのだ。
主人公はその呪いにあてられて殺害されたが、幽霊となっても自分が死んでしまったことに途中に気付いていなかった。
自分の死体を見つけることによってそれに気付き、それと同時に地獄のような空間から元の場所に戻るためのヒントも思いつく。
呪いが発生した理由もほぼただのこじつけのため、呪いを解く方法すらもない。
だからそれを解決するためには、「あることをなかったことにする」しかない。
それは「大家さんが子供の頃に幽霊文字を書かなかった」ことにするということだ。
そうすれば呪いが完成することもなく、呪いが発生しないので被害者も出さなくて済むようになる。
見事にそれが成就されて、救いのあるエンディングに到達することができる。
つぐのひ -彁名縛りの部屋- 作品情報
タイトル | つぐのひ |
発売日 | 2025年4月18日 |
開発 | Vaka Game Magazine / ImCyan |
販売 | Vaka Game Magazine |
ジャンル | ホラー / アドベンチャー / アクション |
プラットフォーム | PC(Steam) |
公式サイト | 日常浸食リアルホラー つぐのひ |
公式X | X |