地下牢と屋敷から脱出するホラーゲーム
JustTomcukは2025年5月2日に、惨劇に見舞われた地下牢と屋敷の中から脱出をするのが目的のホラーウォーキングシミュレータの「Reflection」をリリース。
唐突に地下牢から物語が始まり、牢を脱出し、怪奇な現象に見舞われながら屋敷を探索して、この場所で起こった惨劇の過去を探っていく。
屋敷の中に存在する写真の一部にはモザイクがかかっている。
果たして、そのモザイクの意味するところは?
そして主人公はいったい誰?
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Reflectionの感想・総評(ネタバレ有)
唐突に地下牢から始まる物語。
登場人物が自分しかいなくても、独り言や心で思ったことがナレーションのように文字情報で表現されるゲームが多い。
しかし、この「Reflection」ではそういった文字情報が存在しない。
そのため空間や屋敷の中に存在するオブジェクトで理解をしていかなければならない。
ゲームの進行はとてもやりやすい。
進む場所はほぼ一つしか存在しないため、そこでアイテムを入手したり、フラグを立てたりすると次の場所の扉が開いたりして進めるようになる。
それを繰り返していくうちに自ずとエンディングまでたどり着くことができる。
一部謎解きの要素があり、多少頭を使うことになるが、それもそこまで難しい問題ではない。
恐怖の要素は、雰囲気だけでなくジャンプスケアも存在する。
音や声の囁きが不気味に耳に届く。
そのためヘッドフォンをしてプレイすることを強くお勧めする。
謎は完全に解明するわけではないが、それらを推理するのもまた楽しみの一つだろう。
ゲーム性 | |
操作性 | |
難易度 | |
グラフィック | |
恐怖度 | |
総合評価 |
Reflection 考察


このゲームの最大の謎は、「MONSTER」とは一体誰で「ME」とは誰ということだ。
鎖で繋がれた「ME」。
刃物を持った「MONSTER」はその鎖を持っている。
「MONSTER」の下には、四肢がバラバラになった「FRIEND」たちがいる。
単純に考えれば、気の狂った「MONSTER」が屋敷に子供たちを拉致監禁して殺害をしている。
という考察だ。
ただ、それでは屋敷の中に飾られた写真の説明がつかない。
わざわざ謎解き要素として写真の入った額縁を操作するわけだから、何の意味もないということはないはずだ。
そう考えると「FRIEND」は「MONSTER」が無作為に外から拉致してきた人たちではなく、「元からこの屋敷に存在していた人たち」ということになるだろう。
ゲーム終盤ではヒントの紙、鍵を開けるのに必要なアイテムを主人公自身が配置している回想が見られた。
そして「MONSTER」の絵はモザイクがかけられていた。
最後のシーンで、主人公の姿が全身鏡で映し出される。
その顔にはモザイクがかけられていた。
その点から、主人公は「ME」ではなく「MONSTER」であると思われる。
家にかけられている写真でモザイクがかけられているのは女の子である。
エンディングでは女の子が現れて襲われるようなシーンで終了する。
最後に殺害した「ME」が「MONSTER」への復讐を果たした、という結末を予想することができる。
もうひとつの予想としては、「ME」と「MONSTER」が同一人物ではないかという点。
主人公が歩いているときに、鎖を引きずるような音が聞こえてきた場所があった。
鎖につながれているのは「ME」だけではなく「MONSTER」ということになる。
だからこそ、同一であると予想することもできそうだ。
解離性同一性障害(多重人格)の人格をコントロールしているのが「MONSTER」で、善なる人格の「ME」を支配している。
プレイヤーが操作しているのは「ME」の人格で、エンディングは「MONSTER」の人格に心の内で襲われて闇に沈んで「MONSTER」の人格に切り替わられた、ということではないだろうか。
Reflection 作品情報
タイトル | Reflection |
発売日 | 2025年5月2日 |
開発 | JustTomcuk |
販売 | JustTomcuk |
ジャンル | ホラー / アドベンチャー / ウォーキングシミュレーター |
プラットフォーム | PC(Steam) |